つい先日まで高校サッカーが盛り上がっていましたが、近年で起きている変化があると思います。
それはトップダウン指導(監督→選手)ではなくボトムアップ指導(選手自ら)の高校が増えていて、それらの高校の方が勝てるように(各都道府県の代表に)なっているということ。
今回箱根駅伝で優勝した駒澤大学の監督も、何十年もトップダウン的な指導をしてきた中で、「昔は一方通行。今では一方通行は通じないので…」と選手たちとのコミュニケーションを大切にとらえ、納得させるような指導の仕方に変えてきたとのこと。
トップダウンが全て悪いわけではないと思いますし、指導現場では必ず必要なことであると思いますが、やらされている環境よりも自らやる環境の方が成長するのは言うまでもなく、良い指導者はトップダウンでありながらも選手自ら考え行動する環境を与えていると思います。
さらには勝つことを第一に考えるのではなく、選手それぞれを最大限成長させることを第一に考え、その結果として勝てればよいと考えているのではないでしょうか。
勝つチームに行くのか、成長できるチームに行くのか。
選手自身の意識も変わってきていると思います。
全国に行けなくても自身が成長できる環境を選ぶ子が近年は多いと聞きます。
中学生年代にどの環境でサッカーをやるのかは、とても重要であることは間違いないです。
なぜならこの年代が一番伸びるし変化が起きるからです。
高校サッカーで活躍している選手の保護者ほぼすべてが、中学生で大きく変わったと言います。
これはベンチに入れない多くの選手も同じだと思います。
でもベンチに入ってピッチに立ち公式戦を戦うかどうかで、その変化の大きさは違うと思います。
Bチーム、Cチームでいくら練習試合を経験していても、公式戦に出れないのでは得られる経験値が違うと思います。
にもかかわらず、多くのチームでは公式戦に出れないどころか、エントリーすらされない補欠と言われる選手がたくさんいます。
一番の伸びしろのある年代にAチームの試合を外から見ている、それはとてももったいないことだと思います。
バジェーナの指導はボトムアップと言えるほど大したものではないですし、選手も少なく実績もありません。
でも選手たちが笑顔で楽しくサッカーをやっている光景は、どこのチームよりも多く見れると思っていますし、何より全員がステージに上がりスポットライトを浴びていると思います。
そしてそんな選手たちが実際に変化し成長しています。
1年生の時に2年生の公式戦(クラブユース)で0-47というサッカーではありえない大敗をした選手たちは現在、セレクションで100人以上の中から選ばれるようなチーム相手に互角に戦えるようになってきました。
小学生の時の上手い下手が関係ないとは言いませんし、小学生の時からの蓄積された技術や経験は大切です。
しかし中学生年代にどのような環境にいるかで、それらが関係ないと言えるほどの変化が起きるのも事実です。
バジェーナは6年前に監督が変わったことで悪い方向に向いていました。
そのため選手が集まらず現在に至っています。
しかし2年前に指導者および指導方針が変わったことで、今は良い方向に向いていると思います。
まだまだではありますが、引き続き中学生年代の子たちが輝いて成長できる環境を提供していきたいと思います。
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