先日から始まった1年生のTリーグ(試合)を通して、子ども(中学生)が本来持っている「勝ちたい!、負けたくない!」という思いに勝るものはないとあらためて感じています。
これは3年(2年)を見ていても感じることですが、うちの選手たちは普段の練習や試合を主体的に行うことで「チームとしてこうやらなければいけない」という義務的な気持ちを持ってプレーすることが、良い意味で少ないと思っています。
そのため粗削りで、きれいなサッカーとは程遠く、もっともっとレベルを上げていかなければいけない部分は多いですが、主体性を持って積極的にプレーできているので、試合では持っている力を100%出し切っている感じがします。
この100%の力を出し切れる環境は、中学生年代ではとても重要なことだと考えています。
とある有名な指導者が「教えれば教えるほど下手になる」と言われていることを聞いたことがあります。
選手のレベルを上げようと専門的なトレーニングにこだわりすぎたり、形を意識するあまりチーム戦術やリスク回避などを教えれば教えるほど、良いサッカーをしているように見えても、選手個々のかなでは本来自分がやりたいプレー(選択)ができず、義務的な気持ちが強くなることで消極的なプレーが増え、プレーをすることの喜びや嬉しさや楽しさが減り、実際のレベルアップを図りづらい(妨げる)環境になってしまうことが大いにあるのではと思います。
技術や判断力を上げる練習やチーム戦術はもちろん大切ですし、これから先サッカーをやるうえで身に付けなければならないことだと思います。
でもそこばかりに目を向けてしまうと、中学生本来が持っている「やってやる」的な荒々しいプレーが影を潜めることにも繋がりかねません。
育成は難しく正解がないと思っていますが、うちのクラブの特徴として、「まず試合に出る、さらには主体的に積極的にプレーする」というところにこだわりつつ、これから先に必要な技術や判断力などが養われるようにトレーニングもしっかり行っていきたいと思います。
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